Year: 2019

ウイグルと中国に関する月刊ニュース _12月分前半

まとめ:Boran チェック:Yasin ウイグルタイムズJP; 12月16日投稿   12月前半は日本のメディアで、ウイグル人権法案の可決等、ウイグルと中国に関するニュースが多く報告された。詳細は以下の通りである。   月刊ニュースは、日本メディアによって報告されたウイグルと中国に関するニュースのまとめのリンクを紹介しています。 白日の下にさらされた中国のウイグル強硬弾圧 Wedge Infinity:ニューヨーク・タイムズ紙は、中国共産党幹部から入手したらしい(もちろん入手元は安全上の理由から秘密だろう)大量の内部文書(全部で403頁、24文書が含まれていると言う)の内容を紹介する記事を11月16日に掲載した。その内容とは、中国共産党による新疆における大規模な弾圧に関するものである。中国共産党が、習近平総書記の指示の下で、大々的にウイグル人の拘束と弾圧を行なっていることを裏付けるものとなっている。詳細はリンクへ。 リンク:https://wedge.ismedia.jp/articles/-/17997?layout=b          2019年12月3日 香港、ウイグル対中非難決議で、習近平国賓訪日を潰せ  アゴラ:来年「桜の咲くころ」の中国習近平主席の国賓訪日に、反対の声が浮上している。香港の民主化デモ弾圧、ウイグル収容所での人権蹂躙を行っている中国の行為に対し、習氏の天皇陛下との謁見とそれに続く天皇陛下訪中でお墨付きを与えてもいいのかということだ。詳細はリンクへ。 リンク:http://agora-web.jp/archives/2042970.html          2019年12月3日   関連記事: FNN:中国で相次ぐスパイ容疑での日本人拘束。習近平主席を国賓として招くべきなのか? リンク:...

メスト・エジル(Mesut Özil)選手、 数千万のフォロワーのある個人SNSでウイグル人(東トルキスタン)弾圧への沈黙を批判

ウイグルタイムズ 12月15日投稿 Boran;チェック:Yasin メスト・エジル(Mesut Özil、31歳)、ドイツ出身のサッカー選手、元ドイツ代表。ドイツのブレーメンFCからスペインのレアル・マドリードFCを経て、現在、英イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCで活躍中。 12月13日、メスト・エジル氏がそれぞれ2千百万、2千5百万及び3千万のフォロワーがある自身のインスタグラム、ツイッター及びフェイスブックで、ウイグル(東トルキスタン)で起きている恐ろしい人権弾圧についてメッセージを投稿し、中国によるイスラム教徒への迫害に対し、イスラム圏の国々の沈黙を非難した。エジル氏はトルコ系移民の3世であり、自身もイスラム教徒である。 メッセージの内容は以下の通りである(トルコ語)。                           日本語...

文化交流イベント「ウイグル支援者の集い2019」が゙東京で゙開催

ウイグルタイムズ 12月16日投稿 作成者:Boran チェック:Yasin 12月14日(土)、NPO法人 日本ウイグル協会が主催した文化交流イベント「ウイグル支援者の集い2019」が゙東京文京区で゙開催された。 本イベントは、ウイグルに関心を持っている、ウイグルを支援している支援者の皆様に感謝の気持ちを込めて、ウイグル料理やウイグルの民族音楽など、ウイグル文化に触れながら交流を深めることが目的で行われ、約170人が参加した。 最初に、日本ウイグル協会の会長であるイリハム氏が、ウイグルを支援している日本人の方々を紹介し、謝意を表した。次に、参加者がウイグル料理を食べながら懇談している間に、ウイグルの飲食・刺繍文化及びウイグルに関する書籍の紹介が行われた。また、ウイグル楽器での演奏が行われた。 その後、ウイグルの現状や最近リークされた内部秘密文章などについて、日本ウイグル協会の副会長であるアフメット氏から講演が行われた。また、日本人の支援者の方々から、厳しい弾圧の実態を日本国内で大きく取り上げる方法や、習近平が国賓として来日することは日本の恥であることを日本社会に知らせることについてなどスピーチがあった。メディア、書籍、漫画などを有効活用し、ウイグル人が直面している21世紀最大の強制収容所、人権弾圧、ジェノサイドの実態を日本社会に知らせることについても述べられた。 自由な交流の中で、参加者は懇談し、ウイグル文化を楽しみ、写真の撮影や、ウイグル人からは感謝の言葉をかけられていた。   ウイグルタイムズ

故郷の危機からくるストレスに対する関西在住ウイグル人の試み

情報源:https://www.japantimes.co.jp/community/2019/11/28/issues/uighurs-kansai/ 通訳:Uyghur uxli チェック:Yasin 京都  ニューヨークタイムズは11月初め、中国の西部に位置する新疆のウイグル弾圧に関する中国共産党内部からの漏洩文書を入手した。 月曜日に、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)は、現在「中国ケーブル」と呼ばれているものの一部とされる、より多くの政府文書を公開した。  これらの文書は、中国がイスラム過激派の鎮圧が目的と主張する大規模な「再教育」プロジェクトで、在外ウイグル人の家族が標的とされている、という報道を裏付けた。 中国政府は、これらの文書はでっち上げだと否定している。  現在、推定約3,000人のウイグル人が日本に住んでおり、その多くは日本に住む外国人コミュニティの一員となっている。 しかし、ここ数年、彼らと故郷の家族との接触がますます難しくなり、悲しみと孤独のあまり一部の人がうつ状態などに陥っている。 今年の初めに、大阪の小さなコミュニティセンターで、以下の8人の在日ウイグル人と面会した。面会は出席者全員が中国にいる家族を保護するために本名を明かさないことを条件として行った。 「中国当局は私たちを簡単に特定することができます。」とグループを代表して匿名を求める際に、「サミル」は私に説明した。 「そして、それは私たちの家族により多くの苦しみをもたらすでしょう。」  部屋のカーテンが降ろされた重々しい空気の中で、彼らはそれぞれが生まれ育った実家に「人権危機」が起こっている状況で、他国で生活していることの感情を共有し始めた。彼らの懸念の多くは類似しており、主なものは、新疆に住む親戚との接触が完全に切断されていることである。たとえ彼らが連絡を取り戻すことができたとしても、連絡には非常な緊張を伴うため、彼らは何が起こっているかについて詳細な説明を聞くことを恐れている。  日本に15年近く住んでいる「イラン」は、中国のメッセージアプリWeChatを使用して高齢の両親や兄弟姉妹と連絡を取り合っていた時のことについて話してくれた。 2017年、新疆への旅行から戻って約6か月後に、彼女はWeChatにログインし妹にメッセージを送った。 「妹が(連絡先から)私を削除したことに気付きました」と彼女は言う。「とても悲しかった。 それでお母さんに電話して、『お母さんもいつか私を削除するかもしれない?』と聞きました。」 「お母さんは、それは一時的なものだから、理解してくださいと言いました。その2か月後に、お母さんも私を削除しました。」「イラン」はそれ以来2年間家族と連絡を取れていない。...

学術分野におけるウイグル人の「反革命的」な教員の排除 ー 漏洩した音声ファイルの直訳

#ウイグル のある大学学長あるいは党主席と思われる人物が部下に対し、更に多くのウイグル人を捕まえるために通報を増やすよう求めた、会議の音声記録の日本語訳である。 通訳:Kansai terjime guruppisi チェック:Yasin 会議中に中国当局によって逮捕された大学長や教育局長の中で、執行猶予2年付きの死刑となっている新疆医科大学学長の #ハリムラティ 教授の罪について、この人物は「ハリムラティ教授が独立の #東トルキスタン 国家を作る協定をトルコと結んでおり、その計画の一環として学長になり、2030年に独立国家の大統領になるという、国家の分裂を図っていた。彼のこの国家分裂罪は、拘束された後に発覚したため、死刑判決になった」と述べており、何とも馬鹿げた罪を着せられたことがわかる。また、自治区 #共産党 副主席李鹏氏が当大学の前任の主席に対し「おまえらの学校で一人もいないのか、水がそんなに濁っているのか、一つの魚も釣れないのか」と学内でウイグル人の通報が少ないことについての不満を漏らしていた。 「元の記事」 https://uighurtimes.com/index.php/elimination-of-uyghur-counter-revolutionary-officials-in-the-academic-fields-exact-quotes-translated-from-a-leaked-audio-file/ 「音声和訳」  今回は20人ぐらい捕まった。新疆教育省で90人ぐらいが捕まっただろう。彼らは全員実刑判決を受ける。教育省だけでだよ。  新疆大学学長、新疆師範大学書記、医科大学学長、カシュガル大学学長、副学長、ホータン師範専科学院学長、副学長等は全員逮捕された。彼らは全員民族分裂主義者。    その次はイリ師範学院書記、学長、うちの大学の書記、彼らはクビになった、しかも漢族だ。仕事が出来ていない。彼らは大学の反革命分子、仕事が出来てないから捕まった。最近厳しく処罰されている。教科書、あなた達に配った教科書も政治審査される。  ある人達が、こんな専門的な教科書に政治問題があるわけが無いと言っているが、問題あるよ。見て、こんな専門的な教科書にも政治問題が出てくる。医科大学の医学教科書のページをめくったら、1ページに「ウイグル族は独立した民族、ウイグル医学は独立した学術分野、ウイグル族は8千年の歴史がある」と書いてある。ほら、1ページ目の最初にこんなことが書いてある、8000年、中華民族.....(漢族達の笑い声)。あのハリムラティの父親は貿易省の副書記?(聞き取り難い)。彼らの民族分裂思想は全て父親に教わったんだ。 ハリムラティが直接トルコまで行って、裏でトルコと建国に関する協定を結んだ。第一歩は、まず医科大学の校長になる、第二歩は院士(中国科学院のアカデミー会員)になる。彼は2015年に院士に申請し受かりそうになったよ。それが終わったら新疆大学と医科大学を合併し、そこの校長になって影響力を拡大する。それが終わったら2030 年に建国し大統領になる。(漢族達の笑い声) 建国協定などは、彼が捕まってから発覚した。だから、学校の問題は深刻だ、しかも怖いのはこれじゃない。彼はある会議に出席していて、隣に座ったのは書記のあの李軍(音読み)、そこで何を言ったのか。李軍は宗教的な衣装は着るな、顔を隠すな、学校の校内でこれらのことは規制するといった。その時ハリムラティはマイクを取って、ウイグル語で「彼の言うことを聞くな、それは我々の民族習慣だ、続けるべきだ」と言った。会議には沢山の人が出席していた。漢族たちは言葉の意味が分からない、残りのウイグル族達は誰も彼の言った言葉を報告しなかった。怖いのはこれ、これらのことは全て彼が捕まってから分かったことだ。...

世界人権デーにあわせピーチマーチが東京で開催

ウイグルタイムズ 12月8日投稿 Boran, Yasin (Photo by Yasin)  東京の浅草で2019年12月7日(土)に、「世界人権デー(12月10日)」にあわせたピースマーチが行われ、ウイグル(東トルキスタン)、チベット、南モンゴルで行われている中国共産党の非人道的な弾圧に対し抗議の声をあげた。  今回のデモ行進はSFT japanが主催で、日本ウイグル協会と南モンゴルクリルタイが共催した。各団体の代表の挨拶の後、ウイグル(東トルキスタン)、チベット、南モンゴル、米国及び日本の国旗を掲げた約100人のデモ隊は花川戸公園北から雷門通りを経由し隅田川ライン前広場まで「中国共産党の人道に対する罪」への抗議の声をあげた。  デモは「Free Uyghur!」、「Free Tibet!」、「Free Mongol!」、「Free HongKong!」、「チベットに自由を!」、「ウイグルに自由を!」、「南モンゴルに自由を!」、「香港に自由を!」、「中国は虐殺をやめろ!」、「強制収容所を閉鎖しろ!」、「300万人のウイグル人を釈放しろ!」等のスローガンをあげた。  日本政府に対しては「日本はアメリカの人権擁護法案に続け!」、「習近平国賓招聘を許さないぞ!」と呼びかけた。  「人権弾圧国家」、「Chinazi」、「Stop Genoside」、「チベット助けてください」、「ナチス収容所を閉鎖せよ」、「家族を釈放せよ」、「中共侵略」、「チベットに真の自治を」、「習近平国賓不的」等の横断幕や看板を持ち、中国共産党に対する怒りを表した。 デモ隊の中にはアメリカ国旗を掲げた人もおり、香港人権法案やウイグル人権法案の可決に対し、米国に感謝の気持ちを表した。 関連記事: 米下院、ウイグル人権法案が通過 リンク:https://jp.uighurtimes.com/?p=452...

グルチェクラ・ホジャ氏のマグニツキー人権賞授賞式でのスピーチ

情報源: https://uighurtimes.com/index.php/gulchehra-hojas-speech-at-the-magnitsky-human-rights-award-ceremony/   翻訳者:Oyxan チェック:Yasin –この賞の受賞と、また人権の侵害者に責任を負わせるマグニツキー法が制定されたことに深く感謝します。 –セルゲイ・マグニツキーが独裁者から人権侵害を受けたことに焦点を当てることによって、法の支配が及ばずに暴力に苦しむ多くの人々のために正義を求め、達成することが可能になりました。 –ビルさん、あなたがセルゲイの物語を語ったこと、国際的に人権を守るためにマグニツキー法を採用するように各国に働きかけ、成功させたことで、独裁的な政権に対する個人の力を示しました。 あなたの成功は、正義を求めたいと願う多くの人々を力づけ、必要な希望と信仰を与えました。 –加害者の海外資産を凍結し、旅行の自由を制限することで、あなたは彼らの立場を失わせ、彼らの行為を世界が嫌悪していることを示し、国際商取引ができないようにします。 –それはまさに、中国が何百万人ものウイグル人に対して犯している犯罪への対応として、最も必要としているものです。 少なくとも、世界は今日のウイグル地域の強制収容所という犯罪を犯している加害者との付き合いをやめるべきです。 加害者は、人権を侵害するか、国際貿易の利益を享受するか、どちらかを選択する必要があります。 ウイグル地域全体が、中国にとって数十億ドルの利益をもたらす、強制労働の地域となっています。 –あなた自身の母国で起こっている非常に多くの人権侵害を文書化する記者として、あなた自分が標的になるのは容易に起こります。 そして、独裁的な政権によって家族全員が強制収容所に連れて行かれ、沈黙するようにと脅されるなら、それは計り知れない苦しみとなるでしょう。それはあなたを押しつぶしてしまうかもしれません。 しかし、そのような心理的拷問に対してあなたは、そのような脅迫の影響を受けやすい人から、すべてを失うことによって、独裁政権に立ち向かうための力が与えられる人に変われると気付きました。 –私に対する中国の働きかけから接触を断つことは、私自身の正気を維持するためだけでなく、抑圧について世界が沈黙するようにと手を広げる中国の脅威から、他者が耐えられるよう手助けするための唯一の方法でした。 私自身に起こったことを公開し、正しい対応をするように求めるため、議会で証言することが、私の新たな仕事であると見出しました。 人生の意味を見つけなければなりません。人類に知られている唯一の自然な抗うつ薬です。 –中国共産党は数百万人を人質に取っており、強制収容所の収容者に直接的な痛みを与えるだけでなく、海外の親族に対し不当に脅迫を送りつけています。...

米下院、ウイグル人権法案が通過

ウイグルタイムズ 12月4日投稿 Boran;チェック:Yasin ワシントン時間2019年12月3日15:00時に(東京時間12月4日5:00時)、下院本会議は、ウイグル人に対する人権侵害を巡り、中国政府当局者に制裁を科すウイグル人権法案を賛成406、棄権24、反対1、の圧倒的多数で可決した。 同法案は今年の9月11日に、全会一致で上院を通過した「2019年のウイグル人権策法案S.178」を修正したものであり、ウイグル人抑圧に関わる中国当局者への制裁、ウイグル人の監視に用いられる機器の輸出規制等が加わったものである。 議員らは、中国に対する人権法の設立のため、下院と上院の法案の違いを考慮し、年末までに議会を迅速に通過できる修正案を可決した。本法案は次に上院を通過すれば大統領に送付される。トランプ大統領がサインすれば法律として成立することになる。 ウイグル人権法案の可決に対し、中国外務省は4日、「中国は強い憤慨と断固とした反対を表明する」と非難の声明を発表した。 参考: Bloomberg:U.S. House Passes Xinjiang Bill, Prompting Threat From China リンク:https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-12-03/u-s-house-ramps-up-china-tensions-with-uighur-human-rights-bill?srnd=premium-asia 関連記事: ウイグルタイムズ:米国上院のウイグル人権政策法案の通過にウイグル人は興奮した(9月11日)...

ウイグルと中国に関する月刊ニュース _11月分後半

まとめ:Boran チェック:Yasin ウイグルタイムズJP; 12月2日投稿 11月後半は日本メディアによって、ウイグルと中国に関するニュースが多く報告された。ウイグル弾圧・強制収容所についての中国政府内部文書、香港人権・民主主義法案の成立など。詳細は以下の通りである。 月刊ニュースは、日本メディアによって報告されたウイグルと中国に関するニュースのまとめのリンクを紹介しています。 ウイグル人に「情け容赦は無用」、中国政府の内部リークで新事実明らかに 米報道 AFPBBニュース:中国・新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)のウイグル人に対する弾圧の新たな事実が、中国政府関係者が米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)にリークした大量の内部文書によって明らかになった。NYタイムズが16日付の紙面で報じた文書によれば、習近平(Xi Jinping)国家主席はウイグル人の取り締まりに「情け容赦は無用」とハッパを掛けていた。詳細はリンクへ。 リンク:https://www.afpbb.com/articles/-/3255199          2019年11月17日 関連記事: 乗りものニュース:中国主席、「容赦するな」=ウイグル族弾圧で内部文書―米紙報道 リンク:https://trafficnews.jp/post/91385...

中国の新疆(東トルキスタン)政策に対する前代未聞の国連批判:虐待に対する怒りの声が高まる

情報源:https://uighurtimes.com/index.php/unprecedented-un-critique-of-chinas-xinjiang-policies-growing-outrage-over-abuses/ 翻訳:Ilik チェック:Yasin 今月初め、十数人の国連専門家が中国政府のテロ対策法の前例のない破壊的な評価を発表した。彼らは、中国の西部地域である新疆(東トルキスタン)における基本的権利と自由への重大な侵害を正当化するために、この法律が使用されていると強調した。中国当局は、あいまいな国家安全保障上の理由で、少なくとも100万人のウイグル人とその他のテュルク系イスラム教徒を恣意的に拘留した。 この評価は、新疆(東トルキスタン)における非常に攻撃的な政策をカタログ化するだけではなく、例えば、中国政府が宗教的行事をテロリズムと見なすこと、正当な手続きを経ずに大量の人々を拘留すること、強制的な生体情報の収集などをあげている。国連の専門家の分析では、新疆(東トルキスタン)のイスラム教徒への弾圧を行う政府の正当化の核心は、「少数民族の権利の抑圧を中国当局が不均衡に強調することが、安全保障リスクを悪化させている」と警告している。専門家は、テロ対策法が国際人権基準を無視しているだけでなく、これらの政策の影響を受けた人(おそらくその下にあるすべての人)には、すぐに権利を回復させる必要があると結論付けた。専門家は「社会全体の社会的、経済的、政治的発展の基盤を深く侵食している」として、中国政府が人権を軽視していることを厳しく告発している。 この評価は、新疆(東トルキスタン)における中国の抑圧に対する、国際的な関心の高まりの最新の例である。世界を納得させようとする北京の努力にもかかわらず、7月の国連人権理事会と、10月の国連総会第三委員会では、新疆(東トルキスタン)での「強制収容所」が話題になっていた。20以上の国(日本含む)が中国のやり方に対し重大な懸念を表明し、国連人権高等弁務官ミシェル・バチェレの現地調査を要求した。中国は、北朝鮮、エジプト、ロシアを含む、悪名高い人権侵害国を動員し、この懸念への反論をした。 国連の専門家の評価は、新疆(東トルキスタン)における中国の虐待の詳細が明らかになり、国際的な怒りが高まっていくという、中国が困難な戦いに直面していることを示している。 また、人権を保護するための国連の仕組みは、批判を抑えるための北京の積極的な努力に後退する必要がないことも示している。