学術分野におけるウイグル人の「反革命的」な教員の排除 ー 漏洩した音声ファイルの直訳

#ウイグル のある大学学長あるいは党主席と思われる人物が部下に対し、更に多くのウイグル人を捕まえるために通報を増やすよう求めた、会議の音声記録の日本語訳である。
通訳:Kansai terjime guruppisi
チェック:Yasin
会議中に中国当局によって逮捕された大学長や教育局長の中で、執行猶予2年付きの死刑となっている新疆医科大学学長の #ハリムラティ 教授の罪について、この人物は「ハリムラティ教授が独立の #東トルキスタン 国家を作る協定をトルコと結んでおり、その計画の一環として学長になり、2030年に独立国家の大統領になるという、国家の分裂を図っていた。彼のこの国家分裂罪は、拘束された後に発覚したため、死刑判決になった」と述べており、何とも馬鹿げた罪を着せられたことがわかる。また、自治区 #共産党 副主席李鹏氏が当大学の前任の主席に対し「おまえらの学校で一人もいないのか、水がそんなに濁っているのか、一つの魚も釣れないのか」と学内でウイグル人の通報が少ないことについての不満を漏らしていた。
「元の記事」
「音声和訳」
今回は20人ぐらい捕まった。新疆教育省で90人ぐらいが捕まっただろう。彼らは全員実刑判決を受ける。教育省だけでだよ。
新疆大学学長、新疆師範大学書記、医科大学学長、カシュガル大学学長、副学長、ホータン師範専科学院学長、副学長等は全員逮捕された。彼らは全員民族分裂主義者。
その次はイリ師範学院書記、学長、うちの大学の書記、彼らはクビになった、しかも漢族だ。仕事が出来ていない。彼らは大学の反革命分子、仕事が出来てないから捕まった。最近厳しく処罰されている。教科書、あなた達に配った教科書も政治審査される。
ある人達が、こんな専門的な教科書に政治問題があるわけが無いと言っているが、問題あるよ。見て、こんな専門的な教科書にも政治問題が出てくる。医科大学の医学教科書のページをめくったら、1ページに「ウイグル族は独立した民族、ウイグル医学は独立した学術分野、ウイグル族は8千年の歴史がある」と書いてある。ほら、1ページ目の最初にこんなことが書いてある、8000年、中華民族…..(漢族達の笑い声)。あのハリムラティの父親は貿易省の副書記?(聞き取り難い)。彼らの民族分裂思想は全て父親に教わったんだ。
ハリムラティが直接トルコまで行って、裏でトルコと建国に関する協定を結んだ。第一歩は、まず医科大学の校長になる、第二歩は院士(中国科学院のアカデミー会員)になる。彼は2015年に院士に申請し受かりそうになったよ。それが終わったら新疆大学と医科大学を合併し、そこの校長になって影響力を拡大する。それが終わったら2030 年に建国し大統領になる。(漢族達の笑い声) 建国協定などは、彼が捕まってから発覚した。だから、学校の問題は深刻だ、しかも怖いのはこれじゃない。彼はある会議に出席していて、隣に座ったのは書記のあの李軍(音読み)、そこで何を言ったのか。李軍は宗教的な衣装は着るな、顔を隠すな、学校の校内でこれらのことは規制するといった。その時ハリムラティはマイクを取って、ウイグル語で「彼の言うことを聞くな、それは我々の民族習慣だ、続けるべきだ」と言った。会議には沢山の人が出席していた。漢族たちは言葉の意味が分からない、残りのウイグル族達は誰も彼の言った言葉を報告しなかった。怖いのはこれ、これらのことは全て彼が捕まってから分かったことだ。
「7.5ウイグル事件」が起こった当日、私たちの学校から10人の生徒が逮捕され、そのうちの4人は有罪判決を受けた。また、1人の女性教員も有罪判決を受けた。さらに、「7.5ウイグル事件」のビデオを学校に持って来て、校長やカウンセラーや何人かの教師が呼び出され、人物の照合をした時は、1人もいないということになっていた。でも後に何人が拘束されたのか。おかしいでしょう。昨年、私たちの部長レベルの幹部2人が解雇され、中国共産党から除名された。 半年前に教師3人が逮捕され、私たちの学科からも1人いる。1人はすでに数年の有罪判決を受け、残りの2人もまもなく判決が出るそうだ。以上のように、分裂主義者は身近にいると言うこと。それぞれ大学の校長や秘書や、いろんなトップの役員から、上はヌル・ベクリ(「7.5ウイグル虐殺」の時の新疆ウイグル自治区主席)までいる。だから、この民族分裂主義者は非常に危険。分裂主義者はこの2年間の話ではない。文化大革命から、いやそれ以前からいる。文化大革命時代の副主席も「東トルキスタン」党員。私たちの大学では少ない。前任の我々の大学主席は(ウイグルの拘束に)頼りにならず、他が大勢拘束しているのに、長い間1人も捕まえなかったため、仕事の効率が悪いとの理由で最終的に解雇された。自治区の意思形態及び教育を仕切っている共産党副主席の李鹏氏が「おまえらの学校で1人もいないのか、水がそんなに濁っているのか、1匹の魚も釣れないのか」と前の我々の主席を怒鳴りつけていた。(漢族部下の笑声)今再教育がまだ続いている。だから何か問題があったら直ぐに上に報告すること。また、新疆ウイグル自治区医科大学のウイグル人学生たちが、エレベーター横のホールで礼拝(ナマズ)していたのを別の学生が見て、通報した。自分自身で通報することがどれだけ良いことか分かるか。そうすることで一つのテロ集団をなくすことができるということだ。それで一気に50人を捕まえた。(漢民族部下がうなずく)。我々の学校もそろそろだろう。これらの教材も全て審査する。