世界人権デーにあわせピーチマーチが東京で開催

ウイグルタイムズ 12月8日投稿

Boran, Yasin (Photo by Yasin)

 東京の浅草で2019年12月7日(土)に、「世界人権デー(12月10日)」にあわせたピースマーチが行われ、ウイグル(東トルキスタン)、チベット、南モンゴルで行われている中国共産党の非人道的な弾圧に対し抗議の声をあげた。

 今回のデモ行進はSFT japanが主催で、日本ウイグル協会と南モンゴルクリルタイが共催した。各団体の代表の挨拶の後、ウイグル(東トルキスタン)、チベット、南モンゴル、米国及び日本の国旗を掲げた約100人のデモ隊は花川戸公園北から雷門通りを経由し隅田川ライン前広場まで「中国共産党の人道に対する罪」への抗議の声をあげた。

 デモは「Free Uyghur!」、「Free Tibet!」、「Free Mongol!」、「Free HongKong!」、「チベットに自由を!」、「ウイグルに自由を!」、「南モンゴルに自由を!」、「香港に自由を!」、「中国は虐殺をやめろ!」、「強制収容所を閉鎖しろ!」、「300万人のウイグル人を釈放しろ!」等のスローガンをあげた。

 日本政府に対しては「日本はアメリカの人権擁護法案に続け!」、「習近平国賓招聘を許さないぞ!」と呼びかけた。

 「人権弾圧国家」、「Chinazi」、「Stop Genoside」、「チベット助けてください」、「ナチス収容所を閉鎖せよ」、「家族を釈放せよ」、「中共侵略」、「チベットに真の自治を」、「習近平国賓不的」等の横断幕や看板を持ち、中国共産党に対する怒りを表した。

デモ隊の中にはアメリカ国旗を掲げた人もおり、香港人権法案やウイグル人権法案の可決に対し、米国に感謝の気持ちを表した。

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また、同じ日の午前中には中国大使館前で抗議の声をあげ、以下の抗議明文を投函した。

抗議声明文

 国際連合が世界人権宣言を採択した世界人権デーにあたり、未だに解決の目処が見えていない中華人民共和国における人権弾圧の現状に対し、深い懸念と一刻も早い改善を求めます。

 世界人権宣言にあるように、すべての人は生まれながらにして自由であり、平等です。いかなる差別も、隷属的な扱いも、拷問も、また不当な拘束も受けるべきではありません。

 国際連合の常任理事国であり、世界第二位の経済大国となった中国は、それに見合った国際社会の規範となるべきです。しかし中国はこれまで行ってきた人権弾圧と向き合うことなく、なおも続く苛烈な人権弾圧に対しての声を圧殺し、状況は更に深刻です。

 ウイグル(東トルキスタン)では数百万の人々が再教育キャンプという名の強制収容所に入れられています。彼らは中国政府がいうような分裂主義的な、あるいは過激主義的な活動をしたことは無く、ただ「ウイグル人」であるというだけで、犯罪予備軍として扱われ、収容されています。

 このようなことは、チベットや南モンゴルでも起きたことであり、中国政府は民族浄化政策の一環として多くの人命を奪ってきました。

 言論、表現、信仰、教育の自由が奪われ、それに抗議をする人は不当に逮捕、拘束、監禁され、強制労働や拷問を受けてきました。現在も様々な制限を課され、人権が弾圧されています。

 チベットでは先月も焼身抗議が起き、これで犠牲者は165人になりました。南モンゴルでは草原を破壊され、不当に土地を奪われた陳情者が後を立ちません。

 香港では大規模なデモが続いており、これは巨大な人権弾圧国家を目の前にした、彼ら自身の自由を守る戦いであり、我々は民主を求める香港市民を支持します。

 中華人民共和国の70年の歴史は、侵略と虐殺、弾圧の歴史です。中国共産党の一党独裁の下、今日まで続く世界に類をみない残虐で非道な歴史を、中国政府は直ちに終わらせなければなりません。また国際社会は、中国政府の行いを改めるよう圧力を強めていかなければなりません。

 アメリカ議会と政府は、今年、香港人権法案を立法化し、またウイグル人権法案も下院を通過しました。我々はこのアメリカの人権を守るという立場を支持します。国際社会が、何よりも日本政府が、同様の人権法案を採択することを求めます。

 そして、日本政府が来春、習近平国家主席を国賓として招聘する事に対し、断固として反対します。

 経済大国となり、一帯一路政策の名の下、さらに経済侵略を進め、世界各国への影響力を強めようとしている人権弾圧国家中国に対し、

我々は、人類普遍の権利、自由と民主を求める同志として共に戦い、一刻も早くこの歴史を終わらせることを、ここに誓います。

2019年12月7日

SFT Japan

日本ウイグル協会

南モンゴルクリルタイ

 

                                                                                                            以上