中国当局はホータンでウイグル人の子供たちを両親から強制的に引き離した

情報源:https://uighurtimes.com/index.php/chinese-authorities-forcefully-separating-uighur-children-from-their-parents-in-hotan-prefecture/

翻訳:Ilik

チェック:Yasin

ウイグルタイムズが2020年4月22日に中国のソーシャルメディアであるTikTokとWechatから取得した情報によると、ホータンで強制寄宿制の幼稚園が導入されているということである。

TikTokのビデオクリップで、少女が服や家庭用品を準備し、涙を流しながら家を出ていく様子が映された。ビデオのコメントでは、彼女の6歳の妹が家を離れ、幼稚園に住むと書かれていた

ビデオにつけられたコメントでは、「この強制システムは主に農村で実施されており、子供たちが週に一度だけ家に帰ることが許可されている」と書かれていた。 多くのコメントで、自分のことを自分ですることができない子供たちが家を離れることに非常にショックを受けていると書かれていた。

TikTokでビデオクリップが公開された後、いくつかのWechatグループチャットでもビデオが共有された。これによると、家族は毎週月曜日の朝に子供を幼稚園に連れて行き、土曜日の夜に家に連れ帰るよう求められている。

ある母親は、幼稚園の上級クラスに年長の子供とジュニアクラスに年少の子供がいること、そして子供たちはまだ小さい、彼らが排便/排尿した後の管理ができないという会話があったことも明らかにされた。教師は、服、紙、タオルを持参するように母親に求めているということである。

ホータンのカラカシュ県出身の母親は悲しみと無力感を語り、小さな子供がこれまで家を出たことがないこと、また、彼女がとても心を痛めていることを明らかにした。

チャットでは、子供たちが幼稚園に行かなかった場合、親は当局から絶え間なく詰問されるという、このシステムが強制的な性質であることも示された。

さらに、子供たちは4歳から5歳で漢民族の教師から授業を受け、毎日ラーメンと米しか食べられないため、食事にも飽きている。子供たちは教室のテーブルで昼寝をすることもある。以前東トルキスタン(新疆)の高校や中学校でも実施されてきたこのようなシステムは現在、幼稚園児にも導入されていることが明らかになってきた。

児童の権利に関する国際連合条約の第9条は、司法審査の対象となる管轄当局が次のように決定した場合を除き、州および当事者が自分の意志に反して子供を両親から引き離してはならないことを明確にしている。これに該当する法律と手続きは、子供の権利のために必要な分離措置であり、親による児童虐待や育児放棄を伴う場合や、親が別居していて子どもの居住地について決定を下さなければならない場合など、特定の場合に必要になることがある。

ハーバード大学の子供発達センターのセンター長であるJack Shonkoff(ジャック ショーンコフ)によると、子供を母親から引き離すことは、子供たちにとって非常に有害である。

これは、単に人道的観点からだけではなく、科学的な観点からもいえることである。子どもたちは両親から離れると常にプレッシャーと不安の中で生き、恐怖に関連する脳の領域が発達し始めるのに対して、学習と記憶に関連する脳の領域は発達を停止する。

シェーンコフ教授は「悪化すると、うつ病や冠状動脈性心臓病につながる可能性さえある」と述べた。

ソーシャルメディアのコメントでは、多くの親が無力感を感じ、現在の強制システムに強い不満や、子供たちの健康と福祉を非常に心配していることが書かれている。