ウイグルと中国に関する月刊ニュース _1月分後半

まとめ:Boran

チェック:Yasin

ウイグルタイムズJP; 令和2年2月16日投稿

1月前半は日本メディアによって、中国当局によって発禁処分になった伝説の歴史書「ウイグル人」の日本語版の出版、米下院がチベット人権法案を可決、中国によるウイグル人「弾圧」に対し米で対応批判のイベントが開催等、ウイグルと中国に関するニュースが多く報告された。また、武漢発の新型コロナウイルスは、世界的な拡大感染を招いたのは中国の独裁体制によるものであるという、批判の論調も多く発せられた。詳細は以下の通りである。

月刊ニュースは、日本メディアによって報告されたウイグルと中国に関するニュースのまとめのリンクを紹介しています。


徳島)ウイグル人への人権抑圧語る 徳島大で留学生講演

朝日新聞:中国・新疆ウイグル自治区出身の徳島大留学生、サウティ・モハメドさん(42)が13日、同大で講演会を開き、中国での少数民族に対する人権抑圧に注目するよう訴えた。サウティさんは2016年に来日。18年4月から同大総合科学部で学び、現在は大学院修士課程1年。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.asahi.com/articles/ASN1G3HZWN1GPUTB003.html           2020年1月16日


人権NGOの発表に中国外交官が“乱入” 言論弾圧の批判「全く受け入れられない」

東京新聞:国際人権非政府組織(NGO)ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は十四日、米ニューヨークで人権問題の年次報告を公表した。中国政府による少数民族ウイグル族の強制収容や言論弾圧を例に「世界の人権が中国の攻撃に脅かされている」と中国脅威論を展開。会見には中国国連代表部の外交官が突然現れ、「偏見と虚偽に満ちている」と反論を繰り広げた。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/202001/CK2020011602100026.html          2020年1月16日


中国政府「中国の人権状況は歴史上で最良」

テレビ朝日:国際的な人権団体が国民への監視やウイグル問題などで中国を批判したことに対し、中国政府は「今の人権状況は歴史上、最も良い」と胸を張りました。詳細はリンクへ。

リンク:https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000173840.html          2020年1月16日


日本の高度技術も危ない中国の情報盗取

WEDGE Infinity:2019年12月18日、南フロリダ大学にある米国立モフィット癌研究センターで、所長、副所長及び4人の研究員が解雇されるという事件が起きた。報道によれば、彼らは「千人の人材」計画と呼ばれる中国共産党が外国の優秀な頭脳を大規模に採用する一環として、中国から報酬を得ていたと言われている。詳細はリンクへ。

リンク:https://wedge.ismedia.jp/articles/-/18375?layout=b          2020年1月16日


中国がウイグル族“弾圧”米で対応批判のイベント

テレビ朝日:中国が新疆ウイグル自治区でイスラム教を信仰するウイグル族を弾圧しているとされる問題を巡り、アメリカで中国の対応を批判するイベントが開かれました。このイベントはトランプ大統領に近いキリスト教保守系の団体が主催し、幹部らは多くのウイグル族が拘束されていると指摘しました。詳細はリンクへ。

リンク:https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000173967.html          2020年1月17日

関連記事:

広島ホームテレビ:中国がウイグル族“弾圧”米で対応批判のイベント

リンク:https://www.home-tv.co.jp/news/content/?news_id=000173967           2020年1月17日


共産が「中国批判」の綱領改定を採択 党大会最終日

産経新聞:共産党は18日、静岡県熱海市での第28回党大会で、現在の「2004年綱領」の一部改定や野党連合政権の樹立を目指す大会決議を採択した。綱領改定では「大国主義・覇権主義が強まっている」と、中国を批判する内容を盛り込んだ。同一視されがちな中国共産党との違いをアピールする狙いがある。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.sankei.com/politics/news/200118/plt2001180003-n1.html           2020年1月18日

関連記事:

日テレNEWS24:共産党党大会 中国批判する内容に綱領改定

リンク:http://www.news24.jp/articles/2020/01/18/04580514.html           2020年1月18日


【書評】『ウイグル人』トルグン・アルマス著、東綾子訳

産経新聞:米下院は昨年12月、中国新疆ウイグル自治区で少数民族のウイグル族を弾圧する中国当局者に制裁を科すよう米政府に求める「ウイグル人権法案」を可決した。チベットや香港と並んで、ウイグルにおける人権問題は今、国際社会の厳しい目にさらされている。

本書は、ウイグル人がウイグル語で古代から中世までの民族悠久の歴史をつづった本の日本語訳である。1989年に刊行後、中国当局によって発禁処分になったが、「伝説の書」としてひそかに受け継がれてきた。漢民族側の歴史観によらない物語は、現代に起きている問題を知る一助になるだろう。

リンク:https://www.sankei.com/life/news/200119/lif2001190012-n1.html          2020年1月19日


外交部、台湾は「中国の一部でない」=中国・ミャンマー共同声明受け

中央通訊社:中国の習近平氏とミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が会談後に発表した共同声明で、台湾は中国の一部などとする「一つの中国」に言及されたのを受け、外交部(外務省)は19日、厳正な抗議を表明した。

リンク:http://japan.cna.com.tw/search/202001190002.aspx?q         2020年1月19日


「習近平」を「ミスター・くその穴」に誤訳、FBが謝罪

AFPBB:交流サイト(SNS)最大手、米フェイスブック(Facebook)は18日、盛んに喧伝(けんでん)されている中国の習近平(Xi Jinping)国家主席のミャンマー訪問中、ビルマ語から英語への翻訳で習主席の名前が「Mr Shithole(ミスター・シットホール=ミスター・くその穴)」と誤訳されていたことを謝罪した。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.afpbb.com/articles/-/3264130          2020年1月19日


習近平ポスターに墨汁かけた女性 精神科病院退院後に変調

NEWSポストセブン:2018年7月に上海で、「習近平国家主席の独裁に反対する」などと叫び、習主席のポスターにめがけて墨汁をぶちまけるパフォーマンスをした女性が1年4か月ぶりに、強制的に入院させられていた精神科病院から退院した。しかし、およそ生気がなく、「お父さん」としかしゃべらず、スマホをぼんやりと眺めているだけで、痴呆症のような状態になっていることが明らかになった。米政府系報道機関「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」が報じた。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.news-postseven.com/archives/20200119_1528471.html          2020年1月19日


伝統を捨て、”近代化”せよ! 中国、ウイグル族の人々に自宅の模様替えを強制

BUSINESS INSIDER:中国では、当局が少数民族のウイグル族に対して、彼らの自宅をより中国風に模様替えするよう命じているという。ラジオ・フリー・アジアによると、ウイグル族の人々は伝統的な家具やデザイン要素を家の中から取り除くよう命じられていて、大半の人々は収容施設に抑留されるのを恐れてこれに従っているという。アメリカは、中国が最大300万人のウイグル族の人々をこうした収容施設に抑留していると見ている。施設に入っていたことのある人たちは、拷問や医学的な実験が行われていたと話している。中国はこうした疑惑を否定し、収容施設は「再教育」施設だとしている。

ウイグル族の人々は厳重な監視下に置かれていて、中国はウイグル族の女性のもとに彼女たちと生活をともにする中国人男性を送り込んでいる。女性たちの夫の多くは収容施設に送られているという。また、報道によると、中国はウイグル族の人々の臓器を採取しているという。

中国は、イスラム教を信仰する少数民族ウイグル族の人々に対し、彼らの家をより伝統的な中国風の見た目に模様替えするよう強制しているようだ。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.businessinsider.jp/post-205728          2020年1月20日


「中国共産党と戦うぞ!」 習主席“国賓来日”反対デモ

zakzak:中国の習近平国家主席が4月、「国賓」として来日することに反対する動きが広がっている。国賓とは、天皇・皇后両陛下による歓迎行事や会見、宮中晩さん会などが催される最上位の賓客である。中国による少数民族への人権弾圧や、香港での強権的姿勢が国際的批判を浴びるなか、先週末には、都内で反対デモが行われた。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200120/dom2001200010-n1.html          2020年1月20日


習近平氏の憂鬱、「対トランプ屈服」を中国でひた隠し

日本経済新聞:「(米中貿易協議の)第1段階合意について、米国の主流メディアは『習近平(シー・ジンピン)中国の大勝利』と報じたそうだが、彼らは中国側の事情を何も知らずに書いている。では、なぜ(中国)政府は合意内容を極めて小さくしか報道せず、国民が議論することも許さないのか。なぜ(国家主席の)習近平があんなにも不機嫌なのか」。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54650140R20C20A1I10000/          2020年1月22日


中国・習主席「国賓来日・長期政権」は絶望的!? 「新型肺炎」急拡大…世界各国は武漢から自国民大脱出へ 識者「クーデターもあり得る…習氏は絶体絶命か」 

zakzak:中国湖北省武漢市で発生した、新型コロナウイルスによる肺炎の感染が急拡大している。現時点で世界14の国と地域に拡大している新型肺炎だが、発生国・中国の責任はないのか。今後の感染拡大次第で、習近平国家主席の「国賓」来日や、長期政権構想も絶望的となりそうだ。

まず、今春の「国賓」来日は絶望的だろう。そもそも、ウイグルやチベットでの少数民族弾圧や、香港市民のデモに対する強権的対応、中国当局による不当な日本人拘束などを受け、保守派を中心に「国賓」招聘(しょうへい)に反対する声が高まっていた。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200127/for2001270007-n1.html           2020年1月27日


新型コロナウィルスで習近平体制ピンチか? 中国歴代王朝も感染症で崩壊

FNN:現在の習近平政権もそのことは重々承知のようで、今回の新型コロナウイルスの流行には団体海外旅行の禁止など果断な措置をとっているようだが、ウイルスの方も一筋縄では退治できないように見える。このままウイルスが世界に拡散し世界的な感染(パンデミック)のようなことになると、中国の国際的な信用が失墜するだけでなく国内的にも習近平体制の弱体化が始まるきっかけになるかもしれない。「大疫」が王朝滅亡に繋がった歴史、毛沢東が力を注いだ「四害駆除運動」、「大疫」で意識喪失、王朝崩壊のきっかけへ等テーマに沿った分析はこちら。

リンク:https://www.fnn.jp/posts/00049994HDK/202001271800_tarokimura_HDK           2020年1月27日


中国の野生動物取引による新感染症、「今後も頻繁に発生」 専門家

AFP: 17年前に発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)の世界的流行は、野生動物を食用にすることに対する警告として受け止められるべきだった。だが、中国・武漢(Wuhan)で発生した新型コロナウイルスの流行で、中国ではいまだ野生動物を食用にする習慣が続いており、人類の健康に対する危険性が増加していることを浮き彫りにした。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.afpbb.com/articles/-/3265299          2020年1月27日


「コロナウイルス大流行」が貿易戦争完敗の中国にトドメを刺すか

現代ビジネス:2018年9月24日の記事「米中冷戦、食糧もエネルギーも輸入依存の中国全面降伏で終わる」で、米中貿易戦争は、「トランプ大統領(米国)の圧勝」、「習近平国家主席(中国)の惨敗」で終わるであろうと述べたが、それがいよいよ現実のものになりそうである。詳細はリンクへ。

リンク:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70043           2020年1月28日


チベット人権法案を可決 対中制裁の規定も―米下院

時事通信:米下院は28日、チベット族の人権や信教の自由を擁護する法案を賛成多数で可決した。香港デモへの対応で中国をけん制する「香港人権・民主主義法」と、ウイグル族への弾圧に対応を求めるウイグル人権法案に続き、中国に圧力をかける狙いがあるとみられる。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.jiji.com/jc/article?k=2020012900819&g=int          2020年1月29日

関連記事:

産経新聞:米下院、チベット人権法案を可決 中国に圧力

リンク:https://www.sankei.com/world/news/200129/wor2001290016-n1.html           2020年1月29日


ジェノサイドで結ばれる中国とミャンマーの血塗られた同盟

Newsweek:ウイグル、ロヒンギャ──少数民族弾圧に注がれる世界からの厳しい視線が、両国を近づける。中国の習近平国家主席は1月17日から2日間のミャンマー訪問を通じて、アウンサンスーチー国家顧問兼外相と「相思相愛」の関係を構築した。世界最大の独裁国家の指導者である習がノーベル平和賞受賞者のスーチーと握手したのは、何も国内外の問題を穏便な手法で解決しようとしているからではない。2人がトップを務める2つの国家に世界から厳しい視線が注がれていることが、相互に接近を促したのだ。ミャンマーと中国の間で結ばれた「友情」は、ジェノサイド犠牲者たちの鮮血によって真っ赤に染まっている。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2020/01/post-51_1.php            2020年1月29日


中国の新型肺炎、イスラエルで「生物兵器の可能性」指摘される

Smart FLASH:新型コロナウイルスの感染者が6000名を超え、2002年から2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)の患者数を超えた。発症者の大半が中国内ということもあり、海外メディアの報道はまだそれほど過熱したものではない。時系列で情報をまとめながら、分析を続けている感じだ。

武漢には最新鋭のウイルス研究所「武漢国家生物安全実験室」があり、SARSやエボラの菌を所有している。細菌やウイルスなどの微生物・病原体を取り扱う施設では最高ランクのBSL-4に対応した中国唯一の研究機関。今回の騒動の発端とされている動物市場からは30キロほどの距離だという。イギリスの科学雑誌『ネイチャー』ウェブ版(2017年2月22日)によると、中国は過去にSARSウイルスを何度か流出させているという。そのため、この施設も稼働前からリスクを警告されていた。また、イスラエルの『ビホールド イスラエル』(1月25日)によれば、バル=イラン大学の生物兵器の専門家は、この研究所を「おそらく生物兵器の研究に関与している」としたうえで、新型肺炎との関係を疑っている。詳細はリンクへ。

リンク:https://smart-flash.jp/sociopolitics/92043           2020年1月29日


櫻井よしこ氏、松山で講演 「変革を迫られる日本」

産経新聞:ジャーナリスト、櫻井よしこ氏の新春特別講演会が松山市民会館で開かれ、櫻井氏は「令和は厳しく現実的に対処しなければ、もしかして私たちは奈落の底に落とされるやもしれぬ危機に取り囲まれている」として、中国、ロシアに対処するためには日本が本当の意味で独立国家にならなければならないと述べ、防衛力の強化を主張した。

また、「アジアの民主主義、民族独立、宗教の自由、母国語を話すことを守らなければならない。そういう時代が他の民族には来ている。ウイグルの人たちは200万人が収容所で中国語を使えと強制されている。チベット、モンゴルもそう。中国は介入してくる。米国任せではいけない。私たちが考えを、状況を変えなければならない」と警鐘を鳴らし、アジアの人たちに勇気を与えるためにも、日本が防衛力を持つ本当の意味での独立国にならなければならないと力説。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.sankei.com/west/news/200129/wst2001290031-n1.html           2020年1月29日


WHOとIOC協議 東京五輪の新型肺炎対策

時事通信:国際オリンピック委員会(IOC)は、東京五輪での新型コロナウイルスによる肺炎対策をめぐり、世界保健機関(WHO)と連絡を取って協議している。DPA通信が29日、報じた。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.jiji.com/jc/article?k=2020012901075&g=int           2020年1月29日


新型肺炎の世界的感染で危機を迎える習近平政権

JBpress:ウイルスの拡散を招いた共産党独裁体制、日本の甘すぎる対応も浮き彫りに。

「中国の新型ウイルス肺炎の広がりが中国に破局的な惨禍をもたらせば、中国共産党の独裁体制と習近平国家主席の個人崇拝的な絶対支配が非難され、崩れることにもなる」──アメリカの識者から現在の中国での謎の伝染病の広がりを習近平氏の下での異様な独裁体制と結びつける厳しい批判が表明された。詳細はリンクへ。

リンク:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59186          2020年1月31日


新型肺炎、WHOが「緊急事態」を宣言

朝日新聞:中国で集団発生し、感染が中国国外に広がっている新型コロナウイルスについて、世界保健機関(WHO、本部スイス・ジュネーブ)は30日に専門家委員会による緊急会合を開き、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。詳細はリンクへ。

リンク:https://www.asahi.com/articles/ASN101RWQN10UHBI001.html           2020年1月31日


海外でも許さない…習主席侮辱の中国人留学生に禁固6ヶ月 強まるツイッター検閲

NewSphere:ツイッターで習近平主席を侮辱するツイートを投稿したとして、アメリカ留学から帰国していた中国人学生が逮捕されていたことがわかった。学生はすでに釈放されているが、中国政府が国外にいる自国民のソーシャルメディアでの言論に監視の目を光らせていることが浮き彫りになった。詳細はリンクへ。

リンク:https://newsphere.jp/politics/20200131-1/           2020年1月31日


新型肺炎は、中国共産党支配の「終わりの始まり」かもしれない

現代ビジネス:感染が拡大している新型肺炎は、中国の政治指導体制に重大な影響を与えるのではないか。チェルノブイリ原発事故が旧ソ連崩壊のきっかけを作ったように、新型肺炎は中国共産党支配の「終わりの始まり」になる可能性もある。

「武漢封鎖」と「チェルノブイリ」の類似性、事故がもたらした「共産党崩壊」、あまりにお粗末な中国の役人たち、ソ連崩壊は「5年後」だったが…等テーマに沿った分析はこちら。

リンク:https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70152          2020年1月31日


以上