コロナウイルスの恐怖の中、少なくとも99人の武漢住民をアルトゥシュ市で隔離中
情報源:https://www.rfa.org/english/news/uyghur/quarantine-02062020170637.html
翻訳者:Ilik
チェック:Yasin
当局によると、ウイグル自治区(東トルキスタン)のアルトゥシュ市のホテルで、コロナウイルス(nCoV)の発生地である武漢から来た少なくとも99人が、感染の広がりを防ぐため隔離された。
1月23日に中国の国営メディアは、ウイグル自治区(東トルキスタン)での最初の感染者(以前武漢に旅行した2人の男性)が確認されたと報じ、1/31 (木)までに少なくとも36人が感染し、更にウイルスに関連した症状のある1,600人以上が検査中である。
ウイグル自治区(東トルキスタン)の医療スタッフを含むソーシャルメディア上での情報によると、人口1,100万人のこの都市への交通機関を先月閉鎖したが、封鎖以前に武漢の13,000人もの人々が、ウイグル自治区(東トルキスタン)に入ってきた可能性があるとしている。ラジオ・フリー・アジア(RFA)のウイグル語部門は、この数値については独自に確認することができなかった。
ウイグル自治区(東トルキスタン)の最高裁判所は先日、「噂の拡散」や「医療関係者に対する暴力」などの犯罪を犯した人々に対する厳しい処罰を含んだガイドラインを発行した。地方当局はRFAに対し、nCoVについてのことと、ウイグル自治区(東トルキスタン)での感染の広がりに関する情報は「国家秘密」と見なされ、公開できないと述べた。
しかし、RFAはウイグル自治区(東トルキスタン)のキジルス・キルギス自治州アルトゥシュ市の数人の職員に話を聞くことができた。匿名を条件に語られたことによると、少なくとも99人の武漢の住民が、市内の「ヤシン」というホテルで隔離され、さらに他のゲストハウスにも武漢の住民が隔離されている可能性がある。
市政府の職員は2/4(火)に「(武漢の住民が)「ヤシン」や「ミリバン」などのホテルに隔離されていると幹部が言っていた」と述べたが、隔離の時期についての詳細は提供されなかった。
「「ヤシン」は街の中心にあり、高さ10階以上のホテルである。」
RFAは、隔離を確認した「ヤシン」ホテルの警備員と話をしたが、そこに何人が収容されているのか分からないと語った。
「ここには空いている部屋はない。満室で、営業していないため開けることができない」と警備員は言った。
「隔離された人々でいっぱいで、人数は分からないが、医師に聞いてみることはできる。」
「ヤシン」の関係者は、ホテルを「隔離場」と呼び、「すべてが湖北省武漢市の市民である」と付け加えた。
「現在は満員で、司令部からこのホテルに患者が割り当てられている」と彼は述べた。
ホテルの2人目の担当者はRFAに、「ここでは99人の患者が隔離されている。」と述べた。
他のホテルで…
RFAは、武漢の住民が同様に隔離されていることを確認するために、「ミリバン」ホテルのスタッフに連絡したが、電話がつながらなかった。
しかし、アルトゥシュ市の「ケジョウ」ホテルの担当者はRFAに、ウイルスが市内に広がる恐れがあるため、当局がホテルを閉鎖したと伝えた。
「隔離のため、現在は客を受け入れていない」と彼は言った。
「ここには隔離された人はいないが、閉鎖された。」
1月31日のアルトゥシュ市民によるRFAへの隔離情報の提供の後、当局は緊急事態宣言を出した。2メートルのフェンスを展開して地元の交差点をブロックし、nCoV感染の拡大を防ぐため、市内の約200,000人の住民に対し約3週間の自宅待機を命じた。
住民は、事前に計画の通知を受けていなかったため、封鎖の前に食料やその他の生活必需品の備蓄ができなかったと述べた。命令の有効期間は「2月20日まで」である。
住民の一人は、アルトゥシュ市でコロナウイルスによる感染の確認された症例はなかったが、政府の報告よると、トルファン市で少なくとも4人、コルラ市では2人か3人、グルジャ市で4人、ウルムチでは2人の感染を確認したと述べた。
当局は固く口を閉ざした
当局は、2017年4月から180万人のウイグル人やその他のイスラム教徒を「過激な宗教的考え」と「政治的問題」があるという理由で広大な強制収容所に拘束しているウイグル自治区(東トルキスタン)では、nCoVの流行については固く口を閉ざさしている。
強制収容所内の人々は意志に反して拘束され、政治的教化や暴力を受け、しばしば過密な施設で貧しい食生活と不衛生な環境にさらされており、感染の流行につながる可能性があるという専門家の警告を、RFAや他のメディアは報じている。