中国政府はウイグルで数百人のイマームを拘束し、 ウイグル人の宗教生活が消えた
情報源:https://www.rfa.org/english/news/uyghur/imams-11202020153337.html
亡命中のウイグル人言語学者によると、中国政府は、数百人のイスラム教徒のイマームを拘束し、葬儀を指導する人がいないため、ウイグル人が「死ぬことを恐れている」ようになっている。
International Cities of Refuge Network(ICORN)のノルウェーを拠点でのメンバーであるAbduweli Ayup(アブドウエリ アユップ)は、ウイグル人へのインタビューで、最大180万人のウイグル人が強制収容所で、その中少なくとも613人のイマームが収容されていることが明らかになったと述べた。 ウイグル人始めイスラム教徒は、2017年の初めから強制収容所に拘留されている。
「私達は2018年の5月頃にこの捜査を開始した…そして、インタビューが11月に終了した後、最もターゲットにされた人は宗教上の人物であることが明らかになった」と、ワシントンを拠点とするウイグル人権プロジェクト(UHRP)が主催した「イマームはどこにいるのか?」と題されたインターネット会議でアユップは述べた。
「当時、拘留されたイマームは約300人がリストされていたが、その後も数値が更新し続け、最後の更新である6月までに613のイマームがリストされた。」
ウイグル語教育の推進を通じて社会的および文化的権利のために戦った後、2013年から2014年に投獄されている間に数ヶ月の拘禁と拷問に苦しんだアユップは、イマームの逮捕が覆されたと述べた少なくとも16人の元被拘禁者にもインタビューしたと述べた。
「彼らは、イマーム達が逮捕された後、ウイグル人は葬式を指導するイマームがいないために死ぬことを恐れるようになった」と彼は述べた。
オランダに住む元拘留者の一人は、ウルムチでは、「人々は登録し、誰かが死んだら順番が来るまで待たなければならない」と語った
別の元拘留者(スウェーデンを拠点とする学者)は2018年にウイグルを訪れ、いつでも権利侵害に直面しているにもかかわらず、「今ではウイグル人は生きることを恐れていない」とアユップに語った。
「彼らはモスクが取り壊され、イマームが逮捕され、式典を行うために葬式を行う可能性がないため、死ぬことを恐れている。それは非常に悲劇的である」と彼は言った。
女性の宗教指導者
ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)の民族音楽学教授であるRachel Harris(レイチェル・ハリス)氏は、ウイグル社会で標的にされている宗教的人物は男性であるイマームだけではないと述べた。
また、イスラム教徒のコミュニティには女性の公式に認められた宗教的カテゴリーはあないが、彼女は女性の宗教指導者は「ウイグル社会において非常に重要である」と述べた。
「彼らはモスクで奉仕していない、家の中で役割を持っているが、彼らも男性のイマームがするのと同じ種類の重要な役割をすべて果たしている」とウイグルの文化、宗教、政治の研究者ハリス氏が語った。
「[女性の宗教指導者]は女性と協力しているので、女性の葬式を担当し、子供たちにコーランなどを暗唱するように教えている。また、紛争の調停、寄付など、社会において非常に重要な役割を果たしている。」
ハリス氏は、この地域を監視しているウイグル人の権利グループやその他の人々に、この地域での大量拘禁やその他の権利侵害の調査に女性の宗教指導者を含めるよう要請した。
北京は、3年前の強制収容所を自主的な「職業センター」と説明しているが、RFA(ラジオ・フリー・アジア)のウイグル語部門や他のメディアによる報告によると、被拘禁者は、窮屈で不衛生な状況で強制的に拘束され、非人道的な扱いと政治的教化に耐えることを強制されている。