武漢コロナウイルスは、中国政府が100万人以上のウイグル人を投獄している強制収容所がある新疆 (東トルキスタン)を襲った。その不潔な収容所で囚人は無防備な犠牲者になる。
翻訳:Ilik
チェック:Yasin
ラジオ・フリー・アジア(RFA)は、中国中央電視台(CCTV)の報告を引用し、1/23 (木) 現地時間午後6時に、47歳の男性Liと52歳の男性Guが感染したと報じた。
「当局は、この2人は最初の症例があった湖北省の武漢を訪れたと報告した」とRFAは述べた。
ウォール・ストリート・ジャーナルも保健機関の報告を引用し、新疆(東トルキスタン)でも発生したことを報じた。
この感染の拡大は非常に危険である。もしもウイルスが新疆(東トルキスタン)に広がった場合、強制収容所に拘束されている推定100万人のウイグル人が、非常に感染しやすい環境におかれる可能性がある。 ウイグル人はこの地域を東トルキスタンと呼ぶ。
元収容者の証言によると、強制収容所は不潔で、インフラが貧弱であり、囚人が満員になっていることから、病気や感染症の理想的な繁殖地といえる。
昨年の東トルキスタン国民覚醒運動活動家グループ(ETNAM)による調査で、このような強制収容所は地域全体に少なくとも465件ある。
プラスチック製のバケツをトイレとして使い、小さな部屋で順番に寝なければならない
新疆(東トルキスタン)北部のカラマイの強制収容所の元収容者であるOmir(オミル)は2018年に、他の45人と部屋を共有し、スペースがあまりないため交代で寝なければならなかったとBBCに語った。
2018年3月に強制収容所から脱出した元講師Sayragul Sauytbay (サイラグル サウトバイ)は、ハアレツ新聞に「食べ物はひどく、十分な睡眠時間がなく、衛生状態が悪い」と語った。
「16平方メートルの部屋には20人がいた」と彼女は付け加えた。「各部屋にはトイレ用のプラスチック製のバケツがあり、すべての囚人はトイレを使用するために1日に2分の時間が与えられ、バケツは1日1回だけ中身が捨てられた。」
「大災害」が迫る
世界ウイグル会議総裁のDolkun Isa(ドルクン・イサ)はRFAで「武漢ウイルスがキャンプに侵入した場合、被拘束者にとって「深刻な影響」があり、数百万人の命が危険にさらされるだろう」と警告した。
ジョージタウン大学の中国および中央アジアの歴史の教授であるJames Millward (ジェームズ・ミルワード)は、「狭苦しい部屋、劣悪な衛生状態、寒さ、ストレスを受けた免疫システム」が「大規模な災害」につながる可能性があるとツイートした。
「伝染病に対する警戒は、Zhu Hailun(朱海倫)の強制収容所に関する最初の要件の1つだった」と彼は付け加えた。強制収容所に関する公式マニュアルは昨年、調査ジャーナリストの国際コンソーシアムにリークされた。
2019-nCoVとも呼ばれるこのウイルスは、鼻、喉、副鼻腔に感染する可能性のあるコロナウイルスの新型であり、これまで人への感染は見られなかった。
当局は1/20(月)に、ウイルスが人から人へと広がる可能性があると述べたが、それ以前は動物から人にしか広がらないと信じていた。
科学者によると、ウイルスはコウモリが宿主で、コウモリからヘビを経由して、人間に感染した。
世界保健機関によると、コロナウイルスは危険だが、まだ公衆衛生上の緊急事態ではない。
1/23(木)、Tedros Adhanom (テドロス・アドハノム) 局長は「間違えないでください。これは中国での緊急事態だが、まだ世界的な健康緊急事態にはなっていません」と語った。