「強制収容所」におけるウイグル族女性の個人経験（第2）
インタビュー時間: 2018年09月11日、2018年11月06日
発表時間: 2018年11月09日
情報源: トルコウイグル人権活動者アブドラヒマン・ハサン(Abdurahman Hasan)氏からのインタビュービデオ; トルコウイグルメディアIstiqlal TV<<沈黙の爆発>（Partilghan svkvt）プログラムでのインタビュービデオ。
翻訳者：ILIK
編集者：Boran
国際メディアで東トルキスタンである「強制収容所」（強制収容所＝再教育収容所）に関する報道がますます増えている。21世紀の「ナチスコンセントレーションキャンプ」と呼ばれるこの恐怖の真実は、世界中で受け入れられている。「強制収容所」から脱出に成功したわずかの人達は「収容所」の恐ろしさを世界に知らせているが、中国共産党によるニュースの封鎖で、世界はまだ「収容所」内の真実を知ることができていない。最近、カザフスタン国籍のウイグル人グリバハール・ミナホン（Gulbahar Minahun）氏は、1年3ヶ月の拘留経験を全世界のメディアに伝えた。
(第１のつづき) Guさんと拘束されていた人々の中には、東トルキスタン社会に一定程度の影響力のある人物やそれらの親戚達もいた。その中、同じ監房にいた42歳のグルバハル・エズィズ(Gulbahar Eziz、注：インタビュー対象者と同名別氏)は作家、又は、中華人民共和国の法律を最も理解している弁護士である。その弁護士は泣きながらGuさんにこう言った「私は弁護士、夫は警察。しかし、私は自分の法律に基づく権利も守れなかった。もし、ある国が弁護士の法律に基づく権利と人生の自由を守れなかったら、この国の法律は何の価値もない」。このウイグル族弁護士が捕まった理由は家からムハムドサリ(Muhamet Sali)の本が見つけられたからだった。 (注: ムハムドサリは初めてイスラム教聖書であるコーランをウイグル語に翻訳した人物として知られており、イスラム教の宗教学者であり、2017年に81歳で中国当局によって「再教育収容所」で殺害された。ムハムドサリさんのすべての著作は、当局の文化部門によって承認されて、出版社によって出版され、東トルキスタンの各新華書店で販売されていた。しかし、2016年末の「大逮捕」の後、ムハムドサリさんの書籍を含む数多くのウイグル歴史・文化に関する本や誌は、「違法な読書資料」として掲載された)。
ウイグル族弁護士またこう言った「私は弁護士である。政府によって承認され、通常の出版社に掲載された本を読むことは中華人民共和国の法律に違反しないことを知っている。ムハムドサリさんの本を読んだことを認める、この本は法律的な手続を経て出版された本である。なぜいまさら“禁じられた本”と“違法な読書”になったのか？地方公務員の法的鑑定基準を変更することは可能なのか？もし、本当にそうなら、法律の安定性はどこにある」。女性弁護士の提出は正当だが、それでも一年以上拘束された。彼女は黄色のベストを着用し、裁判を待っている。彼女を待っているのは共産党の法律根拠を持っていない刑事裁判になる可能性が高い。
ジャミラ(Jemile)、女子、52歳、東トルキスタンウルムチテレビ局モデレーター。彼女はGuさんと同じ監房にいた有名人でいる。ジャミラさんは自分がなんで捕まっているのかも分からない。警察は彼女の携帯から宗教的な写真を見つけた。この写真はただのインターネットで流行っている祝福の絵だけであるが、この写真のせいでジャミラさんが捕まれた。Guさんはここで捕まれている人達が無罪で、上司からの逮捕者の数を達するために捕まれたと考えた。
無罪に捕まれた人々の中でGuさんは芸術家、歌手、俳優等名人とも出会った。たまに、監房のスピーカーでは共産党を称賛する歌が流れる。声から歌った人が元Muqam Art Troupeの有名な歌手であることが判明された。彼女も逮捕されたということだ
Guさんは強制収容所で出会った文化芸術家の名前を次々言い始めた。「もう一人の女性、36歳、名前はマリヤム(Maryam)、共産党員、ウルムチにある出版社の翻訳編集者、「20年前にある歌を聞いた」という理由で逮捕された。彼女は収容所に入れられたのは一年半前、どんな裁判が待っているのか、どんな罪名付けられるか、もしかしたら「曲を聴く罪？」。ウイグル族の現状は非常に悲劇的で、信じられない。曲を聴くことさえ犯罪になる可能性がある。
Guさんと一緒に違法逮捕された女性達のほとんどは、高度教育を受けた女性で、主に医師、看護師、学者、作家、ビジネスマンでいることが明らかにした。例えば、東トルキスタンウイグル病院（新疆ウイグル病院）でインターンシップ生である若い看護士を含むいくつかの看護師と医師もウイグル伝統医学を勉強した理由で「強制収容所」に捕まれた。 その中、ある科室の看護師でいったライハングリ (Reyhan-gul)、ウルムチ人、二人の子供の母親である。逮捕された理由は、携帯電話でいわゆる「違法な」写真が見つけられたからだ。この看護師は1年半前から拘留されている。
中国内陸のある大学医学部の修士課程を勉強中でもう一人の女性、僅か1週間後に卒業する予定だったが、警察に逮捕されて、東トルキスタンに送還し、同じ強制収容所に拘束された。警察が彼女を逮捕したのは、彼女が不審な電話を受けたためだった。 この女の子はGuさんに泣き叫んでいた：「普通の大学生は、共産党が主張している「疑わしい人」が誰かわかるわけがないじゃないの」。彼女は農村で生まれ、家庭が非常に貧しく、5人の兄弟がいて、両親が払えるのは一人の学費のみ。他の兄弟が犠牲になって、自分はようやく卒業に至る所だったが、もう両親や兄弟と顔を合わられないと彼女は思っていた。しかし、彼女は法律的な意識を持った人であり、法律を遵守している良い市民であることを知っている。 しかし、彼女は無罪であり、法律に違反していない。彼女の唯一罪はウイグル族でいることだった。。。
拘禁中、Guさんは強制収容所での彼女を恥ずかしがった人格侮辱を語った。時々、強制収容所の管理者は、監房内の囚人を3列に並んで、両手で頭を抱き、膝を曲げて静かに保つように求める。すぐに、10人の刑務所警備員が監房に入り、寝具とすべての個人用品を慎重に調べる。誰かの名前を呼んだその人が起立し、身体のすべての服を脱いで、裸の状態で刑務所警備員の検査を受け入れる。これらの刑務所警備員の少なくとも3人は、銃で武装した男性武装警官で、 どんな女性にとっても一番人格を侮辱は、見知らぬ人の前で服を脱ぐこと、又は見知らぬ人が自分の体を触れることである。未婚の若いウイグル族の女の子たちは、このような人格の侮辱や肉体的破壊に耐えられないため、毎日涙を流している。
ウイグル族の習慣では、世代の異なる人々は同性か異性かをかかわらず、身体の敏感な部分を明らかにすることを許されていない。したがって、あなたはウイグル族の父と息子、母親と娘、または兄弟姉妹の間で一緒に入浴や裸を晒しながら着替えの場面を見ることはできない。Guさんは62歳のウイグル族女士を強制的に検査されたことをはっきり覚えている。普段、下半身にものを隠れないようにするため刑務所警備員はすべての女性に少なくとも3回はスクワットするのを命令している。その時62歳の女士を皆の前ですべての服を脱ぎ、スクワットをさせた。彼女はイスラムのイード・アル・アッダ（Eid al-Adha）の3日目だったあの日をはっきりと覚えている。その日、彼女は最終的に無邪気な涙でいっぱいの目を持つ無邪気なウイグル族の女性同胞を見た。彼女は助けを求めている目を決して忘れない、その目は毎日父、兄弟、夫が助けにくるのを待っている。Guさんが呼ばれた、彼女は中国語を理解していないため、無意識のうちに服を脱ぎ始め、検査の準備をした。警察は「服を脱がなくていい」と言った、実は今回の裁判に呼ばれた。警察は彼女に手錠をかけ、黒いフードを着用させ、武装した3人の警察官が車を取ってその他１で述べた “Procuratorate Hospital Concentration Camp”に送り込んだ。そこに拘束されて数日間後、刑務所の警備員は彼女の手錠を脱いで、今日解放されることを彼女に伝えた。Guさんは強制収容所の門から出てきた時、彼女はまだ目の前のすべてが夢か真実かを信じられなかった。彼女は強制収容所の外に立って、長い時間泣いていた。刑務所の警備員は彼女を車で指定されたホテルに連れて行き、二日間中国政府の人が彼女を他の人と接触しないように一緒に暮らした。2日後、警察は彼女をカザフスタンに行くバスに送った。
インタビューの中で、Guさんは最終日にいた仲間たちの名前を思い出してみた：
- パテグリ
2．ブゾラム
3．ブハリチャム
4．アルズグリ
5．マリイェム ハジ
6．メリカム
7．アイトルハン
8．ウルニサ
9．ジャミラ
10．グルバハル・エズィズ
11．グリバヘレム
12．チムベリニサ
13．タジニサ
14．カリシマ
15．メリイェム
16．ライハングリ
おそらく、Guさんがこれらの名前を思い出と、目の前に「強制収容所」で彼らと悲劇的な出会いが来るからかもしれない。 Guさんは辞意文悲しみをコントロールすることができず、インタビューの終わりを尋ねた。
Guさんは、ただウルムチだけの「再教育収容所」で最低16万人のウイグル族が逮捕されたことを明らかにした。 「私が出会った人があまりにも多く、ここでは三日間話しても終わらない。無罪に逮捕されている人がたくさんいる…」。共産党は、宗教に関するすべてのことを犯罪と定義してきた。ウイグル人の「強制収容所」に捕まれる理由は、宗教知識の習得、イスラム教の研究、宗教的信念の実践である。 携帯電話の宗教的な写真があるさえ、逮捕の理由になる可能性がある。これらの写真は、インターネット上のどこにでもあり、政府によってブロックされていない、共産党が主張している宗教的暴力の恐怖は言うまでもなかった。その写真の内容のほとんどは人生の賛美、世の中の満足、親戚や友人のための祝福だけだった。
