TikTokアプリを使って収容された家族のことを訴えた中国国内ウイグル人

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そのビデーオ

翻訳者:Iletmish

編集者:Yasin

家族が収容された新疆ウイグル自治区在住のウイグル人は最近、中国の人気ソーシャルメディアTikTok(抖音)を使い、家族の情報を伝え、「再教育キャンプ」の実態を告発している。

イギリスのメディア、ガーディアン(The Guardian)によると、中国国内のウイグル人がソーシャルメディアTikTok(抖音)で、数多くの悲しいBGMや、投稿者の泣き声付きのショートビデオを投稿した。動画では、収容された家族の写真とビデオなどが目立つ。実際に記録された動画は、収容された人々のことを伝える中、中国共産党の伝えている「再教育キャンプ」について、より多くの疑いを生じさせる。

現時点で、新疆ウイグル自治区で100万人以上の「少数民族」が強制収容され、強制労働、洗脳を受けていると報道されている。収容された人々の家族には収容についてわずかな情報しか与えられず、数多くの家庭で行方不明者がいるという、おかしな現象が頻繫に起きている。

TikTok(抖音)は、15秒のショート動画をすぐ撮影、様々なテンプレートで吹き出しを入れる、特殊効果の追加、動画にコメントできることがメリットで、収容者の情報が伝えやすいという。

もう一つの報道では、ウイグル人はこのアプリで収容者のことを世界に伝え、中国共産党によってウイグルに設置された「再教育キャンプ」についてもっと知ってもらいたいということがあるという。

オーストラリアシドニー大学中国現代史の教師デイビッド・ブロフィー(Dr David Brophy)氏は、数多くのTikTok動画が投稿されたのは、ウイグル地域の「治安維持」が緩み、ウイグル人は収容された家族のことをネットで発表できるようになったかもしれない、と述べている。ウイグル人は絶望の中、こういう行動せざる得ないという。そしてウイグル人は、「党国」(党が国を治める)を拒否し、ウイグルの現状にノーを言っていると述べている。

中国側は相変わらず「新疆ウイグル自治区のいわゆる拘束センター、あるいは教育キャンプの実態は『職業訓練センター』だ」と強調し、ジャーナリストの取材も許可している。中国が公表した動画によると、センター内の収容者は教室で授業を受け、歌ったり踊ったりし、仕事している様子だった。

新疆ウイグル自治区主席であるショフレット・ザキル(Shohret Zakir)氏は、2019年7月末に行われた記者会見で「約90%の人が『社会に戻り』、『適切な仕事』を見つけ、『大金を稼いだ』」と述べた。

中国当局の国有メディアのウイグル自治区内行方不明者についての主張について、ウイグル人活動家は完全に否定し、それを証明してほしいと当局に求めている。最近多く投稿された動画は、家族の被害の事実をもって中国当局の宣伝を非難しているという。

ウイグル人活動家は、中国当局の国有メディアのウイグル自治区内行方不明者についての主張に対して、ソーシャルメディアで「私もウイグル人」(#MeTooUyghur)というイベントを行い、真実であれば家族の生きている様子の動画を見せてほしいと訴えている。

今回TikTok動画に対して、ネット上で以下のコメントをした人がいた。「ウイグル在住のウイグル人は危険にさらされることを覚悟したうえで、TikTok動画の形で、収容された家族を救い出すために証言している。短い時間で何十本もの動画が投稿され、その内容を見ると悲しまずにはいられない。」

情報源:https://www.voachinese.com/a/TIKTOK-USE-OF-URGHUR-FAMILIES-20190821/5050188.html

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